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遊斗。
遊馬先輩は勝利者で如月斗真は敗北者になりがちって話。




お互いの大会が終わってから少し経った時に遊馬先輩と下校時間にばったり会った。
俺の顔を見るなり遊馬先輩は、打ち上げしようと誘ってきた。
別に断る理由もないので、付き合うことにした。
場所は俺もよくいくファストフード店。
お互いセットでバーガーを頼んで、飲み物を片手に持つ。
「それじゃ、お疲れ様!」
「お疲れ様っす!」
お互いに頼んだ飲み物で乾杯する。
ファストフード店でやるテンションではない。
「遊馬先輩は、今年の大会、優勝したんすよね。おめでとうございます」
「あ、知っててくれたんだ!嬉しいな、ありがとう!」
屈託のない笑顔で喜んでくれる先輩。
「でも、サッカー部は残念だったよね。部長も悔しがってたよ。」
「ああ……そうっすね……」
成績を残した遊馬先輩と違い、俺たちは途中で敗退。
部長たち三年生は最後の大会だってのに、俺のミスで終わらせてしまった。
チームのみんなは気にしなくていいと言ってくれたけど、しばらく引きずっていた。
「……先輩はプレイするとき、何を考えてやってるんすか?」
「俺?うーん、難しいことは苦手だから、とにかく楽しくやる!って考えてたかな」
遊馬先輩らしい。
「へぇ……でも、相手選手のデータとか見て、対策とかしますよね?後、場の状況とか……」
「あー、対策は多少はするけど、そんなに考えてられないから、結局は俺のやりたいテニスをしちゃうんだよね」
「はぁ……」
自分のやりたいやり方で勝てるってのは理想的だ。
俺は、状況に応じて場をコントロールしてと何かと頭を使っていた気がする。
そういうのが好きだから、全然いいんだけど。
自由にやって勝ったって聞くと、考えて負けた俺が馬鹿なのかと、なんともいえない気持ちになる。
「先輩は強くて羨ましいっすね……」
「あれ、如月どうしたの?不機嫌な気がするんだけど……」
「なんでもないです」
小さな嫉妬を隠さずにコーラを一気飲みする。
「如月君も気負わないで、自分のプレイをすることが一番だと思うんだ。あの時の試合だって、如月君はいつものプレイが出来ていたと思うよ。相手がちょっと上手だっただけだよ」
「でも、最後にミスしたのは俺ですし……ん?」
なんで遊馬先輩が、試合の事を知っているんだ?
見に来てたのか?
「なんで先輩が試合のこと知ってるんですか?」
「なんでって当然見てたからだよ」
「見てたんすか!?」
あのだせぇ試合を遊馬先輩に見られてた。
恥ずかしい場面を見られていたようでショックだ。
遊馬先輩だけには見られたくなかった。
「部長とは友達だからね、俺。それにその日はちょうどテニスの試合なかったし」
「だったらなおさらだ。あそこで俺がしくじらなければ、なんとか同点に持ち込めたんすよ!大事な場面で決められないんじゃなんも意味もないんすよ……!」
「如月君!落ち着いて!」
遊馬先輩に肩を掴まれ、見つめられる。
真剣な表示で一瞬息が詰まる。
「如月君はよくやってたよ。途中までこっちが有利の試合運びだったし。あの時だって、君しかあの大役を任せられないと思ったから、任せてくれたんだ。それでも失敗することだってあるよ。」
「先輩は失敗したことないから、そういうことが……!」
「俺だって負けたことぐらいあるよ!」
食い気味に遊馬先輩が答える。
「俺だって大事な試合で負けたことぐらいあるよ!そのときも如月君のように落ち込んだよ。けど、励ましてくれた当時の先輩や友達がいたから、立ち直れたんだ。だから、今度は俺が力になってあげたいんだ!」
言われて目が覚めた。
そうだよな、遊馬先輩だって負けるときもある。
俺ばっかり落ち込んでてもしょうがないよな。
「遊馬先輩、ありがとうございます。すみません、俺ばっかり……」
「いいんだよ。大好きな君の力になれて俺も嬉しいよ」
遊馬先輩が微笑む。
好きとか簡単に言える先輩に俺は弱い。
照れ臭くなって目をそらす。
まっすぐな遊馬先輩を見れそうにない。
「如月君、俺の事見てほしいな?」
「……だったら、まず離れてもらっていいっすか?」
「もしかして照れてるの?」
「照れてねぇっす!」
一生、この人には敵いそうもない。

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如月斗真のサッカーって身内で紅白戦してるときぐらいしか勝ってる印象がない。
大会とか大事な所は大体負けてる。
だから、負ける運命の星に生まれてるんじゃないかってレベルで負けてるところしか見れてない。

けど、遊馬先輩というか3Dは活躍してますよね。
特に遊馬先輩は自由にテニスしてるから、ゲームメイクを考える如月とは全然感覚が違くて、それでも勝ってるからなんか納得いかないって話。
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